冬休みの自由研究~ラズパイで遊ぶ その2・組み立てと OS インストール編

組み立ては簡単

冬休みの自由研究~ラズパイで遊ぶ その1・購入編 では Okdo の Raspberry Pi 4B (8GB) スターターキットを入手したところまでを紹介しました。今回は組み立てから OS インストールまでを紹介します。本当は OS インストールでもっといろいろ試行錯誤したのですが、話がややこしくなるので脇道は端折ります (参考になりそうなノウハウは別途まとめて記事にするかもしれません)。

さて、早速組み立てです。キットに添付されていた紙に書かれていたアドレス www.okdo.com/getstarted にアクセスすると組み立て手順が書かれているので (下の方に日本語のページに誘導するようなダイアログが出ますが、開くと「申し訳ありませんが、当サイトは現在メンテナンスのためオフラインになっています。」だそうで、UK サイトの英語ページを開きます)、それに従えば OK。唯一迷ったのがファンの向きで、下図のような指示なのですが、真ん中が白くなっているのがラベルの面なのか反対側なのかちょっと悩みました。

が、ファンは一般的にラベル側に風が吹き出すのだそうで、CPU に風を吹き付けるにはラベルと反対側を上に向けて取り付けるのが正解だとわかりました。この時リード線は図の通りの向きに出てくるので、その点からも確認できます。

出来上がりはこんな感じ。ここまでは非常に順調。

OS のインストール

キーボードとマウスを USB 2.0 につなぎ、同梱の HDMI ケーブルで HDMI ポートとディスプレイをつないで、SD カードを挿してから AC アダプタのケーブルを USB-C の電源ポートに接続。SD カードには OS インストール用ツールの NOOBS がインストール済みで、OS 選択画面が立ち上がります。

が、直前に「イマドキのラズパイの OS インストールは NOOBS じゃなくて Raspberry Pi Imager を使うのだ」という情報を得ていたため一旦電源オフ (ケーブル引っこ抜き)。Raspberry Pi 本家サイトの Software のページ から Raspberry Pi Imager をダウンロードして PC にインストールし、立ち上げます。

SD カードを同梱の USB アダプタに入れてから PC に挿し、Imager の CHOOSE OS で OS を選び、CHOOSE STORAGE で挿入した SD カード (PC からは USB デバイスに見えるので私の環境では Mass Storage Device USB Device と表示されました) を選んで WRITE をクリックすると、SD カードがフォーマットされて OS イメージが書き込まれます。今回は標準の Raspberry Pi OS を選択しました。

ちなみに SD カードは通常の Windows PC では読めない EXT4 という形式でフォーマットされるので、書き込みが終わってから PC に「このカードは読めないのでフォーマットしますか?」的なダイアログが出るかもしれませんが、間違ってもフォーマットしてはいけません。せっかく書いた OS が消えてしまいます。

SD カードへの書き込みが完了したら再度ラズパイに SD カードを挿入して電源投入。問題なく起動して、地域や言語、キーボード、ネットワークなどの設定画面が出るので指示通りに入力します (この辺スクリーンショットを残しておらず、ざっくりした説明ですみません)。その後最新版へのアップデートが行われた後再起動してインストール完了です。

陥ったトラブル

上記の手順で普通は OK なのですが、今回は最新版へのアップデートの後再起動したら下記のような画面が表示されて止まってしまいました。

カーネルパニック!ルートファイルシステムがマウントできない?

結論から言うと、 冬休みの自由研究~ラズパイで遊ぶ その1・購入編 でも述べたように手持ちの SD カードで同様の手順で立ち上げたら何の問題もなく再起動できたので、SD カードの相性の問題と思われます。ただその結論に至るまでいろいろ調べたり試行錯誤したりして、結構時間を無駄にしました。同様のトラブルに見舞われた際には、可能なら早めに SD カードの交換を試してみた方が良いかもしれません。

さて本題に移ろう…え?

今回ラズパイを購入した目的は、手持ちの USB ハードディスクを使って NAS (Network Attached Storage = ネットワーク接続できるストレージ、ファイルサーバの一種) を立ち上げることでした。openmediavault というオープンソースの NAS ソリューションがあり、ラズパイでの実施例も web に多数上がっています。

早速あちこちのサイトに書いてある方法

$ wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

でインストール。

$ wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

(中略)

`STDOUT' に保存中

-                             100%[=================================================>]  17.99K  --.-KB/s 時間 0.002s

2022-01-03 15:03:58 (9.36 MB/s) - stdout へ出力完了 [18423/18423]

This system is running a desktop environment!
Please use a Lite version of the image or
do not choose to install a desktop environment.
This install is not supported.  Exiting...

なんと門前払い!改めて確認すると

Installing OMV with a desktop environment is NOT supported. Please read the forum for the many reasons why.

OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript

だそうで。ちなみにフォーラムというのは https://forum.openmediavault.org/ のようで、”desktop” で検索すると何やらいろいろ出てきますが、要は何らかのバッティングでトラブルが多いようなのです。ここは素直に Lite 版の OS を改めてインストールすることにします。

…ということで続きは次回。

冬休みの自由研究~ラズパイで遊ぶ その2・組み立てと OS インストール編” に対して2件のコメントがあります。

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