昔々のベリカード発掘 (26) 朝鮮中央放送
Jの国は日本だけで終わり。KはKoreaです。北朝鮮と韓国ですが、まずは北朝鮮 (朝鮮民主主義人民共和国) から行きます。
目次
北朝鮮からのベリカード
北朝鮮の放送局は朝鮮中央放送局です。中波でもよく聞こえたので、BCLを始めたかなり初期のころから親しんでいました。最初は「チョソン中央放送局」「キム・イルソン同志」といった朝鮮語読みの固有名詞がよくわからず (後者は「キミルソン同志」と聞こえた) ちょっと混乱しましたが、何度か受信報告を送ってベリカードをもらいました。

時刻表記は現地時間 (日本時間と同じ) のようですので、1974年10月12日23:15~23:50に635kHzで聴いたことに対するベリカードです。表記は英語ですが日本語放送です。

2枚目は見開きタイプでした。

開いた左側は受信証。受信日時は1975年7月25日 12:00~12:50、周波数は11780kHzです。

右側にはメッセージが書かれていました。番組名がうまく聴き取れずにあいまいな記述で受信報告を出したようで、正しい番組名が「偉大な首領キム・イルソン同志は百戦百勝の伝説的霊将」であったと教えてくれています。冒頭には「祖国の統一をめざすチョソン人民の闘争を支持して下さり感謝します」という言葉も。実は当時、結構彼らの激しい主張にシンパシーを感じていた面があり、受信報告とともに激励の言葉なども送っていました。今思えばちょっと冷や汗ものです。

こちらは3枚目。

1975年11月29日20:17~20:45に11535kHzで聴いたようです。

他にも絵はがきなどが同封されていたこともあります。
当時はまだ金日成主席が現役で、放送番組は彼を讃えつつアメリカ、韓国、日本などを激しく攻撃する内容がほとんどを占めていました。「アメリカ帝国主義の手先、朴正熙 (パク・チョンヒ) 傀儡政権」などのすごい言い回しの連続でちょっと圧倒されつつも、一方では小学生の素朴な感情として民族が分断されるのは不幸なことだと思っていたので、朝鮮半島統一を目指すという彼らの主張には正当性があるようにも感じていました (それが上述のシンパシーにもつながりました)。いやー、そのまま染まり切らなくてよかった…
現在は
現在海外向け放送は「朝鮮の声放送」の名称で放送されています。歴史や現在の放送プログラムについてはWikipediaに情報があります。中波や短波の日本語放送も行われているようです。
公式ホームページもあります。
1990年代か、というようなデザインのWebページですが、ビデオクリップや音声クリップも埋め込まれていてそれなりに楽しめそうです。残念ながら放送のストリーミングは見当たりません。
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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