佐川文絵、平山織絵 (2025/08/17 東京・三鷹Natural)
以前、中目黒の卓球バー「中目卓球ラウンジ」で卓球したあと系列の「おまもり」という店で飲む、というのをほぼ毎週やっていた時期がある。10~15年前ぐらいかな (ちなみに両店とも現在も存続しているがおまもりは営業形態が変わっている)。そのころ知り合ったのが “ぶんぶん” 佐川文絵。季節ごとに「おまもりフェス」が開催され、めちゃめちゃ狭い店内でバンド演奏もあったのだが、そのバンマスが彼女だった。平時でも偶然居合わせて飲む、という機会もあったり、ライブハウスに彼女が出演する機会があれば聴きに行ったり (このブログには2013年の記録が残っていた)。そんな彼女の久しぶりのライブがあるということで、三鷹へ。共演はチェロの平山織絵。

演奏されたのは佐川のオリジナルが中心で、平山の曲、古い唱歌とのメドレーも交えて。基本的に優しい響きの曲が多く、ゆったりと心地よい時間が流れる。一方で、結構しっかりと即興パートがあって、いわゆるジャズの即興とはちょっと違う印象の即興が展開されたりする。また、自然な流れの中にさりげなく変態要素が散りばめられているあたりは非常に私好み。例えば第二部1曲目の「Hiccori」なんて、2小節に1回最後の拍が1/3拍短い、というパターンが出てくる。強いて言えば23/24拍子になるのかな?第二部5曲目の「おぼろ月夜」も、メロディーは原曲通りなのに和声は結構やんちゃだったような。そういう要素が、これ見よがしにゴリゴリと盛り込まれているのではなく (そういうのも嫌いではないが) 曲の世界を作る上で自然にそうなった、という感じに聞こえるのだ。うん、とても良い。
今後はぶんぶんもまたライブ活動を活発化させる方向のようなので、聴ける機会も増えるかも。楽しみだ。

佐川文絵、平山織絵
日時:2025年8月17日 (日) 14:30~
場所:東京・三鷹Natural
出演者:
曲目:
【第一部】
- やがて (佐川文絵)
- 空、いつでもここに (佐川文絵)
- この道 (M: 山田耕筰、L: 北原白秋) ~ 道続く (佐川文絵)
- 美しい金の道へ (平山織絵)
- Wonder (佐川文絵)
【第二部】
- Hiccori (佐川文絵)
- 響鳴 (佐川文絵)
- 今こそ物語を (佐川文絵)
- Blue Song (佐川文絵)
- おぼろ月夜 (M: 岡野貞一、L: 高野辰之) ~ Full Moon (平山織絵)
- 光の方へ (佐川文絵)
【アンコール】
- やさしみ (佐川文絵)
卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
商品へのリンクには以下のアフィリエイトが設定されている場合があります。
Amazon.co.jpアソシエイト
楽天アフィリエイト