オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (岡田斗司夫・FREEex・著)

ゴールデンウィーク中に買ったまま読んでいなかった本を読もう作戦第一弾。
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
昨年秋に出た本なので、既に読んだ方も多いかと思う。内容は著者である岡田斗司夫が朝日新聞beの人生相談「悩みのるつぼ」で行った回答と、その回答に至るまでの過程を明かしたもの。実は読む前は、オタクでロジカルモンスターな著者がドヤ顔で種明かしをする、みたいなイメージを勝手に持っていたのだが、全然違った。
著者は「悩みとは複数の問題がこんがらがった状態」と定義している。得てして要領を得ない相談者の悩みをいかに分析、仕分けするか、そしてそれをどのように回答に持っていくか。その思考過程がスリリングでおもしろく、しかも読んでいて非常に共感できる。思考を進める上での各種ツールは強力で、問題解決の手法としても文章術としても非常に参考になる。
ただ、何よりこの本が魅力的なのは、著者が基本的に「世界中がその相談者の敵に回っても、自分だけはその相談者の味方になる」という姿勢を保ち(一部例外はあるが)、相談者の背後にいる同じ悩みを抱えた読者にも言葉を届けようとする努力を怠らず、あくまで役に立つ、意味のある回答を返すことに徹しているからだと思う。本来の回答内容そのものがいちいち心に響くからこそ、その背後のテクニカルな部分にも説得力が感じられるのだ。
なお、ここまで岡田斗司夫の本という形で書いてきたが、実際に本にまとめるにあたっては彼をサポートする集まりであるFREEexも関わっており、著者としてもクレジットされている。
ちなみに岡田斗司夫の本はこちらもおすすめ。
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
後者についてはこちらの記事もどうぞ。

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