遅ればせの横浜報告

早いもので12連休も残すところあと2日。今年のゴールデンウィークは、ど真ん中に卓球の世界選手権があり、しかも日本選手が活躍してくれたので、個人的には非常に充実した日々を過ごすことができた。
さて、私が観戦に行ったのは5/1(金)、4(月)、5(火)の3日間。一番盛り上がった5/2、3には行けなかったが、超人的なプレイをこれでもかというほど観られたのだから十分満足である。

特に印象に残った試合

会場で観た試合では以下の通り。

5/1 男子ダブルス2回戦 松平賢/上田 4-1 荘智淵/呉志祺(チャイニーズタイペイ)
相手は格上ながら日本ペアの台上からの攻撃が冴え渡り、終始相手を圧倒。観ていて非常に爽快感のある試合だった。
5/1 男子シングルス3回戦 水谷 4-0 パーソン(スウェーデン)
大ベテランのパーソンに水谷が引導を渡す!堅いブロックと緩急自在の攻めが見事。
5/4 女子ダブルス準決勝 金キョン娥/朴美英(韓国) 1-4 丁寧/郭炎(中国)
1ゲーム目は中国ペアの強ドライブが韓国ペアのカットを簡単に打ち抜き、ああやっぱり、と思ったものの、韓国ペアも徐々に調子を上げて超美技の応酬に。ゲームカウントの差以上に盛り上がった。
5/4 男子シングルス準決勝 王励勤(中国)4-3 馬琳(中国)
一進一退の見ごたえある攻防の末、王励勤の勝利!
5/5 女子シングルス決勝 張怡寧(中国)4-2 郭躍(中国)
張怡寧のまさにマシンのような正確さと速さ。なんなんでしょう、この人の強さは。
5/5 男子シングルス決勝 王皓(中国) 4-0 王励勤(中国)
前日の馬琳戦を観て、王励勤奇跡の復活か、と思いきや、この日の王皓は全く危なげない戦いぶり。もちろん王励勤のスーパーショットも随所に見られたものの、結果としてはワンサイドゲームとなってしまった。

他にテレビで観た試合では、やはり石川佳純の帖雅娜(香港)、ユ・モンユ(シンガポール)の連破と張怡寧(中国)への挑戦、先に世界のマツケン!でも取り上げた松平健vs馬琳(中国)、そして水谷/岸川がガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)に勝ってメダル獲得を決めた試合が強く印象に残っている。

満員の会場と応援

今回会場に行って特に良かったのが、日本選手の試合での応援の盛り上がりである。新しい試みとして応援リーダーを立て、彼らが声を出す応援を率先して盛り上げてくれたおかげで、観客に一体感が生まれたように感じた。卓球の試合観戦でのこの一体感は、学生時代の団体戦以来かも(私は非レギュラーで応援のみだったが)。一方で、応援団の近く以外のコートでやっている日本人選手の試合はちょっとさびしい感じもした(5/1の試合)。
また、5/4の後半以降は全て中国人選手の試合となってしまったが、それでも満員の観客が集まったことは、一卓球ファンとしてうれしい驚きだった。基本的にはこれまでの卓球観戦のように、静かな客席に戻ってしまったものの、超人たちのスーパープレイでは自然と声が上がり、悪くない雰囲気だったと思う。

日本選手の活躍

水谷、岸川のダブルスの銅メダル獲得をはじめとして、男子の松平健、丹羽、女子の石川ら若手の大活躍もあり、事前に思っていた以上に盛り上がった世界選手権だったと思う。一番期待されていた女子の福原、平野が女子ダブルスベスト8以外は不本意な成績に終わったのは残念だったが、これで終わるような二人ではないはず。次に向けての進化を信じている。
[Posted on 2009-05-09]

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