全日本選手権

正直言って最初は観ていてもつまんない試合になりそうと思っていたのに、途中からは身動きできず、手に汗がじっとり。テレビで観戦した平成20年度卓球全日本選手権の女子決勝、平野早矢香(ミキハウス)対王輝(日立化成)はすごい試合だった。
ここしばらく、日本女子が韓国の金キョン娥(キム・キョンア)、朴美英(パク・ミヨン)の二人のカットマンに苦戦するのを何度も見てきた。最近では北京オリンピック団体戦での2戦2敗が記憶に新しい。福原はカットをはずすオーダーが組まれ、平野は苦杯をなめている。
そんなことが頭にあったので、今回、元中国代表のカットマン、王輝が全日本に出場すると聞いて、これは王が優勝かな、と思ってしまった。実際、決勝までの試合では1ゲームも落とさない万全の勝ち上がりだ。
ところが、いざ決勝戦のふたを開けてみると、一進一退の攻防。平野はゆるいドライブで相手のカットの変化を封じる作戦をとり、ラリーが延々と続く展開となった。平野が強ドライブを打つと王の返球はいきなり鋭さを増すのを目の当たりにして、平野の取る作戦の正しさを認識する。一見単調に見えるラリーにも1球1球にかけひきがあり、胃の痛くなるような心理戦が続く。
最終ゲーム、王が3-1とリードしたところで王のエッジによる得点が2本続いて、さすがの平野も万事休したかと思った。が、そこから気持ちを切らさず追いついた平野の粘りは驚異的であった。最後まで気持ちで負けず、競り合いを制したのは平野。派手さこそ無かったものの、心に残る名勝負であった。
女子決勝が約1時間半の長い試合となったことによって、男子決勝はテレビではほんのさわりの部分だけしか見られなかったが、こちらはすごいラリーの応酬で見応えがあった。水谷隼(明治大)対松平健太(青森山田高)は水谷が勝ち、3連覇達成。ぜひとも全試合見たかった。
実は大会4日目の1/16(金)に、有給休暇をとって試合を観に行った。斎藤清の100勝の瞬間、引退する松下浩二の初戦勝利をしっかりと見てきた。他にも沢山の熱戦が同時進行で行われており、目移りしてしまった。そんな中、森薗政崇(青森山田中)がジュニアの試合で果敢な攻めを連発していたのが印象に残っている。
[Posted on 2008-01-19]

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  1. よしむら より:

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