ルワンダの涙

「難民映画祭」というエントリーでも紹介した第2回難民映画祭のCLOSING NIGHTに行って来た(7/26 19:00〜 ドイツ文化会館にて)。
正直なところ、かなり地味なイベントを想像していたのだが、大間違いだった。上映開始間近に会場に到着してみると、既に満席どころか立ち見ですら入り込む余地がほとんどない状態。聞けば昨年の第一回は延べ2500人の来場者だったのに対し、今年は延べ5000人が来場したとのことで、まずは素晴らしいことだと思う。
上映作品は、「祖国への手紙」と「ルワンダの涙」。前者はルワンダからイギリスに亡命したジャーナリスト、カイガンバ氏の日常を描いた短編で、渇望していた家族との再会が希望を感じさせる。
が、そのカイガンバ氏が亡命するに至った事情の背景ともなった1994年の大虐殺事件を取り上げた後者を観た時、私が感じた「希望」とカイガンバ氏の「希望」にはあまりに大きな隔たりがあることを思い知らされた。
「ルワンダの涙」は、1994年のルワンダで起きた、フツ族によるツチ族の大虐殺を改めて検証するとともに、その中に巻き込まれた白人たちの苦悩、逡巡、後悔を描いた作品である。目の前で多くのツチ族住民が殺されていく中、命令がないと身動きの取れないベルギー籍国連軍や、現地住民を見捨てて母国からの救援隊にすがる白人たち、それに土壇場で死を恐れて逃げることを選択した教師など、いちいち自分たちに重なって見えてしまう。心に重い問いかけを残す映画であった。
少々残念だったのは、字幕が読みにくかったこと。しばしば白い背景の上に白い文字が重なり、判読できなかった。英語もあまりよく聴き取れず(これは私の英語力の問題)、おそらくはいくつもの重要なせりふを認識できていないのではないかと思う。
狭い会場内の空調の問題など、運営については多少バタバタていたが、観客数が昨年に比べて一気に倍に増えたことなどを考慮すると、止むを得ない面もあったのではないかと思う。それよりは、このような映画を見る機会を設けてくれたこと自体に大いに感謝したい(本当はあと何本か観ておきたかった…)。
なお、「ルワンダの涙」は今年春にいくつかの劇場で上映されていたらしいが、現在はどこも上映を終了している。9月にはDVDが出るので、ぜひ多くの方に観ていただきたい。

ルワンダの涙 [DVD]

[posted on 2007-07-27]

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