再び自己責任

今さら何か書くのもタイミング外しているような気もするし、後出しのような気まずさも感じるんだけど、一応前回[2004-04-19-1]中途半端に言及してしまったのでそのフォローも兼ねて。
まっとうな政府なら、その人の思想、信条に拘らず自国民を守る義務があるはずです。いわゆる国民国家の要件としてこれは必須のものと言えるでしょう。この件、成熟した民主主義国家ならこんなこと当然のはず…などという言い方がなされたりもしていますが、実際にはもっと実利的な面も含めてそうなんだろうと思います。つまり、政府は自国民をその国にちゃんと結びつけておかなければ、もっと端的に言えば税金を納めてくれる人がいなければ、立ち行かなくなってしまうから。その対価としての国民保護なんだろうと思うのです。
だから、政府の側が自己責任論を持ち出して彼等を批判するのは、そもそもお門違いってやつじゃないでしょうか。自らの存在意義を否定しているとも言えるでしょう。むしろ今回の件、政府側としては「政府の方針とは別に活動している方々にとっても、究極の場面においての安全確保は政府が責任を持ちます。それが政府の役目です。」とアピールするチャンスだったはず。もちろん裏には「だからみんな日本国民としてちゃんと税金納めてね。」という意図をもって。
というわけで、少くとも政府サイドの立場から展開される「自己責任」追及の議論には、何の正当性も私は感じないのであります。
もっとも、だからこそ、NGO、ボランティアの側の自己責任はこれまでもこれからも重要だとも思うんですけどね。周囲から追及されるネタとしてじゃなくて、あくまで自覚として。

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