トリオ・ロス・ファンダンゴス (2025/06/30 東京・南千住 泪橋ホール)

これもずいぶん書くのが遅くなってしまった。トリオ・ロス・ファンダンゴスの東京でのライブ。場所は南千住、山谷にある泪橋ホール。

この日は運悪く電車遅延に遭遇し、東京の西の方から向かっていた私は大幅に遅刻してしまった。既に第一部も終盤というあたりで中に入ると、ぎゅうぎゅうに入ったお客さんが大盛り上がりですごい熱気。あとはこちらも身を任せればすぐその波にのまれ、強力な発熱体の一部となってただ楽しむのみ。

客席にいたダンサーのMarcyに向かって「逆カベセオ」(カベセオは、男性から女性に視線を送って踊りに誘う、というタンゴダンス特有のお作法) を送って踊る方あり。

いや、踊る人ならこれを聴いてじっとしている方が辛いんだろうな。踊らない私でも気持ちはわかる。

かと思えば怪しい風貌で客席に座っていた歌手KaZZmaが飛び入りで歌う曲あり。

Marcy & Magiのダンスあり。

最新アルバム『9』をリリースして演奏も絶好調、トークも絶好調。音楽の楽しさとお店の持つ雰囲気のおかげで、見知らぬお客さんとも気軽に言葉を交わしたりして。

タンゴの持つグルーヴ感、ドライブ感、猥雑さと美しさのせめぎ合い。それらがごちゃまぜになって大きな塊としてどーんとぶつかって来るのがトリオ・ロス・ファンダンゴスのライブだ、ということを改めて感じた一夜だった。

トリオ・ロス・ファンダンゴス

日時:2025年6月30日 (月) 19:00~

場所:東京・南千住 泪橋ホール

出演者:

曲目:

【第一部】

  • Romance del diablo 悪魔のロマンス (Astor Piazzolla)
  • Libertango リベルタンゴ (Astor Piazzolla)

【第二部】

  • Papas calientes パパス・カリエンテス (Eduardo Arolas)
  • Patético 悲愴 (Jorge Caldara)
  • Desde el alma 心の底から (Rosita Melo)
  • Nido gaucho ニド・ガウチョ (M: Carlos Di Sarli, L: Héctor Marcó)
  • Pensalo bien ペンサロ・ビエン (M: Juan José Visciglio, Letra: Luis Alberto López)
  • No hay tierra como la mía 俺の故郷が一番 (Charlo)
  • El día que me quieras 想いの届く日 (M: Carlos Gardel, L: Alfredo Le Pera)
  • La cumparsita ラ・クンパルシータ (Gerardo H. Matos Rodríguez)

【アンコール】

  • Paciencia 忍耐 (M: Juan D’Arienzo, L: Francisco Gorrindo)

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