大阪・関西万博に行ってきた〜12時入場、パビリオン予約なしだけど楽しかったよ

9月29日(月)の12時入場枠で大阪・関西万博に行ってきました。同行者は妻と次男 (成人)。以下その記録です。

事前の予約など

実はもともと、7月に行く予定があったのです。しかし直前に家族に体調不良者が出て断念。真夏は暑いよね、ということで秋口に狙いを定め、9月29日に行くことに決めて宿泊先を確保していました。チケットも元々7月の時点で確保済み。でも何となくその時点で安心して放置していたのが甘かった。9月に入ってからおもむろに入場時間枠を予約しようと思ったら、午前中の枠は全滅。予定していた日の12時枠を確保しました。その時点では2日前開放で9時枠が取れたらラッキー、取れなかったら前日夜枠を当日券で買って2日がかりで、等と計画。でも当日が近付くにつれてどんどん予約は厳しくなり、全枠埋まった、当日券は終了した、というニュースが続々飛び込んできます。結局可能な手は尽くしたもののどれもうまく行かず、入場時間枠は12時で確定しました。

パビリオン予約は7日前抽選にいろいろ申し込んだものの全滅。3日前先着受付はうっかり見落としていて午後に見たら当然全滅。というわけで、確保されているのは12時の入場枠だけ、ということになりました。まあそれでも全枠埋まる前に確保できただけ良かったかな。

幸いにして妻も次男もそこまで万博に前のめりではなかったので、この状況が家族間の亀裂の原因になるようなこともなく、平和に大阪へと向かいました。

会場までの移動、入場

宿泊先は北新地、堂島あたり。地下鉄四ツ橋線に西梅田から乗車して、本町で中央線に乗り換えて夢洲まで30分ほどでした。当日の到着時刻は10時頃。駅を出たところでトイレを済ませ、ゲート前広場の指示・掲示に従いくねくねと移動。しばらく延々ノンストップで歩き、10:20頃ようやく止まっている列の最後尾に着きました。もちろん周囲は人、人、人。

生憎この日は天気が不安定で、時々雨が降ったり雲間から陽が射したり。11時半頃から列が動き出し、12時頃に手荷物検査場手前まで到達。そこで豪雨!

手荷物検査を通り抜け、東ゲートから入場を果たしたのが12:20頃。この頃には雨も小降りに。

ネパール館でお昼

最初に書いた通り、パビリオン予約は全滅。入場後の当日予約もこまめに見ていれは何か取れたかもしれないけど、家族3人分取れる確率はかなり低そうだったので断念。見られるところ、入れるところがあれば入り、何か美味しいものが食べられたらよし、という方針に決まりました。そうなればまあ気は楽です。

というわけでネパール館。入ってすぐのあたりで米粒に絵を描くアート、似顔絵、ヘナタトゥー等をやっていて、賑わってました。中庭に面して食べ物のコーナーが並んでいて、そこでいろいろ確保。

私は炙りチーズバジルシェクワとククリ (ダークラム) ハイボール、次男はマサラパパドと8848 (ウォッカ) ハイボール、妻はスチーム・モモとノンアルの何か。パビリオンを出て大屋根リングの下のベンチで頂きました。写真は私と次男の分。

シェクワは焼き鳥ですね。マサラパパドは下のボックスに入っていて開けた写真撮り忘れ。パパドは薄焼きのせんべいみたいなもので、見た目サルサみたいな刻み野菜のソースを乗せて食べます。スチーム・モモは蒸し餃子 (これも撮り忘れ)。形は小籠包みたいでスパイスソースが付いてきます。どれもスパイシーだけど辛くはなくて、とても美味しい。

お腹が軽く満たされたので散策開始です。ほぼ無計画。天気は晴れてきました。雨の後なので湿気が結構あります。風が吹くと涼しい。

ポルトガル館見学

興味を惹くパビリオンはいくつもあったのですが、予約なしで入れるところも行列が長すぎて新規に並べないところ多数。妻はフランス館でパンを買う気満々だったのですが、ブーランジェリーも列は閉鎖されていました。そんな中、ポルトガル館は比較的列が短かい!迷わず並び、30分ぐらいで入れました (13:50ごろ入館)。

大航海時代の覇者ポルトガルだけに、それに関する展示がいろいろ。世界地図の年代を追った変遷を地球儀に投影したものはなかなか面白かったです。こちらは1502年のカンティーノの地図。ヨーロッパ、アフリカはだいぶ正しく認識されているようですが…

東アジアはさすがになんだかよくわかっていなかった模様 (白い線は今の地図)。

別のホールでは壮大な海の画像とともに海洋保護へのメッセージが表示され、包み込まれるような感覚が印象的でした。

トルクメニスタン館では途中離脱

外観が美しいトルクメニスタン館。レストランも人気のようなので並んでみました。14:15ごろから。

列には2時間待ちとの表示はありましたが、並んでしばらくは順調にどんどん進んでいくので「意外に1時間ぐらいで入れるんじゃない?」とタカをくくっていました。が、40分ぐらい経過した頃だったか、急に入館の流れが止まり列が全く動かない状況に。2、3度入り口付近で案内係の人が何かアナウンスしたのですが、「申し訳ありません」ぐらいしか聞き取れず。結局1時間半ぐらい経過したところで全く展望が見えなかったので断念して離脱しました。隣の北欧館は見学とレストランの列が別であること、レストランの待ち時間はそれほど長くなさそうであることなどが目視とネットで確認できたことも大きいです。でもこの1時間半はちょっともったいなかったなあ。トルクメニスタン料理、食べてみたかったんだけどなあ (別途調べたら入館後レストラン待ちでまた相当並ぶようだったので、入れたとしても見学だけで打ち切った可能性も大なのですが)。ここまで、パビリオン見学が難しいならせめていろいろ美味しいものを食べよう!と意気込んでいた割にはネパール館以降何も食べていません。

北欧館で食事

というわけで北欧館のレストランの列に並びました。15:45頃から並んで20分ほどで3階のレストランに到着。カフェテリア方式で (←間違い) 窓口で注文・会計して別の窓口で受け取るシステムで食べ物、飲み物を購入して、比較的ゆったり座れるテラスのテーブル席で食事となりました。私はミートボールとオスロ・メロウIPA。ソースが美味しくて、ミートボールはもちろん付け合わせのじゃがいもにもたっぷり絡めて。酢漬けのきゅうりはまだわかるけど、ラズベリーらしきジャムが添えてあるのが不思議な感じです。

妻はサーモンマリネ。ちょっと分けてもらったらこれも美味し。

次男はニシンのスモーブロー。ライ麦パンのオープンサンドです。これもちょっと分けてもらったら美味しい。パンがしっかりしてて私好み。

まあ1本じゃ足りないよね。デンマークのミッケラーがチェコのブドバーとのコラボレーションで作ったイヤー・オブ・ザ・ラガー。

北欧館の外観はこんな感じ。

展示の見学はパスしてしまいましたが、建物もテーブルや椅子も木材を生かした造りでした。

散策して大屋根リングへ

レストランを出たら17時少し前。会場内を少し散策します。null2とかいのち動的平衡館とか、ちょっと興味はあるけど入れそうにないので横目で見ながら通過。いのちパークでミストが湧き出るタイミングに遭遇しました。

そうこうしているうちに日も陰ってくる頃。そういえば大屋根リング登ってないね、ということでエスカレーターへ。

上から見ると確かに良い眺め。南西の位置からウォータープラザ方面を見るとこんな感じです。

一部の人は18:35からの花火のために場所確保している模様。一方上のリングでは、西の方に視界が開ける位置を目指して人の波、波、波。みんな何を目指しているのかというと…

美しい日没です。この日は17:40~45頃でした。間に合ってラッキー。

太陽が完全に沈むのを見届けてからは引き返して下の段に降り、エスカレーターまで戻って下に降りたのですが、この間の渋滞がかなりのものでした。途中何か所かでユスリカと見られる虫の群れにも遭遇。下に降りられたのが18:10頃だったので、20~25分ほどかかった計算です。美しい日没を観られたのはよかったですが、大屋根リングをゆったり歩いて反対側へ、などということは全くできませんでした。もっと早めの時間帯に一度登っておくべきでしたね。

イタリア館でジェラート

イタリア館は超人気で予約なしだと朝から何時間も並ぶようですが、ジェラートだけなら外のお店で買えるということで行ってみました。花火は観られなくてもいいや、と割り切りました。

ちなみに右に見える行列はレストランのもので、ジェラートはさらにその右。お店は右端にちょっとだけ見えるジェラートのマークのあたりです。18:15頃から並び始めました。

観られなくても良いと割り切った花火ですが、パビリオンの上にちょっと顔を出すのが見えました。

ジェラートは18:50頃購入してすぐ近くの休憩所に移動。マンゴー、オリーブオイルと塩、ピスタチオのトリプルです。手前に見える薄茶色のものはビスコッティで、ピスタチオは下にあります。大変美味しゅうございました。

スペイン館で見学と買い物

スペイン館は買い物目的で行きたいと思っていました。イタリア館からリング沿いに移動して到着。入口に向かう階段の美しさが既にエンターテインメントです。さまざまな色に変化するのですが、写真だと色が飛んじゃっているのが残念。19:15頃並び始めて5分で入れました。

グラフィックアートでお出迎え。

中に入ると前半は多様な文化、そしてポルトガル同様の海洋国家としてのいろいろなメッセージ。

後半は一転してオレンジ色に満たされた空間へ。暑い!と一瞬頭が反応したけど実際は空調十分で涼しいです。

駆け足で見ちゃったのはもったいなかったかな。

そして買い物。オリーブオイル、ワイン、ビール、生ハムなどがありました。ちょっと奮発して良さげなワインを赤白各1本、そしてイベリコ豚の生ハムを購入しました。ショップに籠がなくて、高いワインを2本手に持って移動するのはちょっと怖かった。レジ待ちはそこそこの行列 (15分ぐらいだったか)。

下の写真は帰宅してから家で撮ったものです。

フードコートで夕食、散策

スペイン館を出るとリングの外側にフードコートらしきもの発見。結局あまり食べてないよね、ということで立ち寄りました。

最初妻が、2階にあるドイツビールのお店Weihenstephan Oktoberfestを発見して「行こう!」と先導。世界最古のビール醸造所ヴァイエンステファンのお店で、ビールはすごく美味しそう…だったのですが、妻的にはどうやら美味しいソーセージが食べられると期待していたらしく、フードメニューにその手のものがないのを見て却下となりました。昔ドイツを旅行した時に屋台のようなところで食べた焼きたてのソーセージと歯ごたえのあるパン、あれは確かに美味しかったからなあ。ちなみにビール飲みの身としては、こちらのお店のフード (ウィンナーサイズのソーセージ、フライドポテト、ハンバーグなど) でも全然問題ない内容であったことを付け加えておきます。

階下に降りてフードコート「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」を一周。結局道頓堀くくるでたこ焼きとビールを買って外で食べました。待ち時間はほぼゼロ。写真撮り忘れました。

食べ終えた時点で20:20ぐらい。もうどこかに入るのは諦めて、散策してお土産買って帰ろう、ということになりました。

マルタ館、スマホだと美しさが伝わらない…

日中悔しい思いをしたトルクメニスタン館、悔しいけど美しい。

ト音記号の形の建物に音符が踊るオーストリア館。これもスマホだと音符が良く見えない。いえ、マニュアルで明るさを合わせる手間を怠ったワタクシが悪いのですが。

あとは帰りの東ゲートに向かい、手前のマーケットプレイスでお土産…と思ったものの、すごい行列。翌日大阪市内のオフィシャルショップで買えばいいや、という割り切りで帰ることにしました。

帰路へ

東ゲートを出たのは21時少し前。ゲートから夢洲駅まではぐるっと遠回りの経路に誘導されました。人はいっぱいでしたが思ったより流れはよかったです。万国旗の下も通過。

20分ほどで駅に着きました。駅構内も人でいっぱいながら流れは止まらず、ホームへ。停まっていた電車には乗らず、反対ホームの次の電車も見送り、3本目の電車に乗車。座れました。予想していたよりは順調でしたが、閉園1時間前でこんな感じなので、ギリギリまでいたら結構大変だったかもしれません。あとは地下鉄を乗り継いでホテルに帰着。終日の歩数は2万1千歩でした。

朝からホテルに帰るまで全部の歩数なので、会場内では1万8~9千歩ぐらいだったと思われます。

万博見学を終えて

結局、館内を見学したパビリオンはポルトガルとスペインの2つのみ。食べ物はネパール料理、北欧料理、イタリアンジェラート、たこ焼き。でも意外に楽しかったですね。大屋根リングの上からの日没は美しかったし、全体にきれいで雰囲気も平和で。行列は多かったですが、入場時の行列や各パビリオンは概ね想定内 (トルクメニスタンだけは不本意)、帰りは想定よりはスムーズ、ということであまりイライラせずに済みました。そういう意味ではまあよかったのではないかと思います。

もっとも、我々のような条件では事前の下調べの有無でずいぶん変わるのではないかとも思います。混雑状況は日々刻々と変わりますのでSNSなどでチェックしつつ (ただし個々の記事の信ぴょう性は担保されないので要注意)、パビリオンの展示内容などはガイドブックを利用するのも良いでしょう。我々はとにかく行き当たりばったり過ぎました。

以上、今回の万博見学をまとめてみました。

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