第二十一回青韻会 浴衣浚い (2025/09/06 東京・銀座 交詢社)
この日は午前中の奄美島唄からハシゴで午後も和の世界。友人が出演する長唄の演奏会に行ってきた。

浴衣浚い (ゆかたざらい) とは正規の衣装ではない浴衣で日頃の練習の成果を発表する場だそうで、演奏会というよりは発表会と言ったほうが近いかもしれない。内容的にも、素人が聴いても上手だな、と思う演目もあれば、ん?と思う演目も。それを自分がなぜそう思ったか、聴きながらあれこれ考えるのも面白かった (性格悪い聴き方かもw)。
今回一つ発見したのは、三味線にもカポタストがあるということ。ギターを弾く人なら知っていると思うが、カポタスト (カポ) とはネックに装着して全体の音程を変える道具のことである。今回観た演目の中に三味線が3本入るものがあり、そのうちの1本が他の人のオクターブ上を弾いていたのだが (そういうパート分けがあることも新発見)、その三味線の棹に何か巻きつけてあるのが見えたのだ。
調べてみると、三味線の場合は「かせ」と言うらしい。手枷足枷の枷だろうか。こちらのブログに詳しい話が載っている。
ギターと三味線でこんな風に共通する道具があるということが、非常に興味深い。
他にもいろいろな枝葉が気になり、長唄を聴くという意味では本質を離れたところにばかり目や耳が行ってしまった。でもそれらがなかなか面白くて、長い演目も楽しんで聴くことができた。
第二十一回青韻会 浴衣浚い
日時:2025年9月6日 (土) 12:00〜 (実際に聴いたのは14:30頃から2時間程度)
場所:東京・銀座 交詢社 10階会議室
出演者:
- 交詢社 邦楽部 長唄会
- 吉住小乃紋社中
演目:下記参照

卓球好き、音楽好きです。飲み食い好きが高じて料理もします。2024年ソニーグループ(株)を退職し、同年より(株)fcuro勤務のAIエンジニアです。アルゼンチンタンゴ等の音楽について雑誌に文章を書いたりすることもあります。
なお、当然ながら本サイトでの私の発言は私個人の見解であります。所属組織の方針や見解とは関係ありません (一応お約束)。
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