HYPERTANGO II / 喜多直毅

昨年10月にリリースされたCDである。実はプロデューサ氏からリリース時にサンプルを送っていただいたのに、ずっとご紹介できずに早半年。すみません、すみません…。
内容は素晴らしいの一言。前作 HYPERTANGO がタンゴの向こう側に行っていたのに比べると、少しタンゴ側に戻ってきたような気はする。もちろんそれは表現の後退を意味するものはなく立ち位置の問題であり、タンゴとして先鋭的な音楽であることに変わりはない。
2バージョンある「アディオス・ノニーノ」、津山知子 (pf) の独特のノリ (ちょっとブラジルっぽい?) が楽しい「デカリシモ」「ノクトゥルナ」、チェロが素晴らしい深みを与えている「ロス・マレアドス」「見知らぬ二人のように」、黒田京子 (pf) の凄みのあるインプロヴィゼーションを導入とする「オブリビオン」、そしてモサリーニ作の「アレ・エ・ルトゥール」、ピアソラがフルートのために書いた「タンゴ・エチュード」など、どれも凛とした美しさをたたえた素晴らしい演奏である。

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