タンゴとギター / 飯泉昌宏

4月に出たアルバムを遅ればせながらご紹介。
どっしりとタンゴの王道を行くような「ロス・マレアドス」から、ちょっとブラジル音楽を思わせるようなリズム感と即興をふんだんに盛り込んだ「リベルタンゴ」まで、いろんな顔のタンゴがソロ・ギターで演奏されています。
何と言ってもアレンジのセンスが抜群です。タンゴの本質的リズムの土台の上に和声や即興などでジャズ的な感覚がうまく組み合わされていて、飯泉さんならではのギター・ミュージックとなっています。
演奏技術的には、正直言ってもっときれいに弾ける人はたくさんいます。ただ、タッチの強さと生々しさ、根底にあるオリジナルへの敬意、といった部分で、飯泉さんの演奏には強い説得力があります。
オリジナル曲も良いですね。特に「海へゆこう」の暖い感じが何とも好きだなぁ。
あと、忘れてはいけないのがジャケット・デザイン。召くんと約くんが描いたギターは、まさにこのアルバムで弾かれているような音が出てきそうな存在感です。
なお、入手に関してはいいずみさんのサイトをご参照ください。

  • タンゴとギター
  • 飯泉昌宏 (ギター)
  • BORDONA, MA-0103

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です