Nestor Marconi / Tiempo Esperado

いまや巨匠と呼ぶにふさわしいバンドネオン奏者、ネストル・マルコーニのソロがたっぷりと聴けるアルバム。

  • Néstor Marconi
  • Tiempo Esperado
  • EPSA 0828-02

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若いころには軽やかでスピード感あふれる演奏を得意としていた彼だが、歳をとるにつれそこに重厚さが加わってきた。このアルバムでも音の重なりに高い技巧を発揮して、バンドネオンの極限に挑むような演奏が繰り広げられている。
日本タンゴ・アカデミーによる2008年12月7日のタンゴ・セミナーではこのCDを5番目に取り上げた。かけた曲は「ラ・ボルドーナ」。他にピアソラの「アディオス・ノニーノ」や「来たるべきもの」、フリオ・デ・カロの「エル・アランケ」、カルロス・ガルデルの「想いの届く日」、果てはジョビンのボサノバ「インセンサテス」まで、聴きどころ満載である。
ちなみに、このアルバムのプロデュースはオルケスタ・エル・アランケのコントラバス奏者、イグナシオ・バルチャウスキー。他にフリオ・パネ、レオポルド・フェデリコのバンドネオン・ソロ・アルバムもリリースされており(私はまだ入手していないが買うつもり)、今後もさらに続く予定との事。
参考までに、YouTubeにはソロによる「来たるべきもの」の映像が上がっていた。ブログへの埋め込みは不可になっていたのでリンクしておく。
[Posted on 2008-12-28]

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