よしむらのブログ
■ [音楽][ライブ] 仁詩ニューイヤー・タンゴライブ(2012年1月19日 19:30~ 東京中目黒・楽屋)
昨年(2011年)是枝みきのCDリリース記念ライブの際にいろいろ話す機会のあったバンドネオン奏者の仁詩が、東京中目黒の楽屋でニューイヤー・ライブ!
中目黒・楽屋なう。仁詩さんのライブ、1部終了。2部は21時から。ゲストは古橋ユキさん!
— よしむらさん (@yoshish) 1月 19, 2012
ピアノ金益研二、コントラバス吉田水子という仁詩トリオに、ゲストとしてバイオリンの古橋ユキを迎えての四重奏。2010年の東京タンゴ祭で初めて彼の演奏を聴いたときはかなり現代的で自由なアプローチだと思ったのだが、この日の演奏はきっちりと古いスタイルもおさえたスタイルで、なおかつその内容が濃い。
仁詩さんのライブ終了。2部ではカルロス・アギーレの楽曲も。バラエティーに富んだレパートリーで非常に楽しめました。気に入ったのは「エンスエニョス」「パリのカナロ」「悪魔のロマンス」
— よしむらさん (@yoshish) 1月 19, 2012
コンテンポラリー・フォルクローレのカルロス・アギーレの作品(曲名失念)は、タンゴとはまた違った表現になるが、初めて聴いた時の自由な発想とは通じるものがあると感じた。「エンスエニョス」はオラシオ・サルガンの編曲によるキンテート・レアルのスタイルをなぞったもの。2012年も最初から良いライブを聴けて幸運である。
■ [音楽][ライブ][CD] 田中邦和 (sax) &林正樹 (pf) 公開レコーディングライブ(2012年1月29日 19:00~ 東京門前仲町・門仲天井ホール)
林正樹は会田桃子のクアトロシエントスに参加し、またサルガヴォでも活躍するピアニスト。タンゴでの活動しか知らなかったものの、音色の美しさとリズム感、そしてどこかユーモラスだったり寓話的だったりする作品が魅力的なミュージシャンである。
彼とテナーサックスの田中邦和のデュオのCDを公開ライブレコーディングで作る、という話をプロデューサーの徳永伸一氏から聞き、これはぜひともその場に居合わせるべきと確信。なおかつ日頃から入り浸っているフレンチ居酒屋のチーフからも「行こうよ」と誘われ、2012年1月29日夜、門前仲町の門仲天井ホールまで行ってきた。
田中邦和&林正樹ライブ、良かったです!チャーリー・ヘイデン作「サイレンス」の凛とした美しさにまず感動。モンク、パーカー、エリントンらの曲ももちろんよかったけど、スティーヴ・スワロウやエドゥ・ロボらの作品が圧倒的に面白かった。緊張感とユーモアが交錯、楽しかったなあ。CD楽しみ!
— よしむらさん (@yoshish) 1月 29, 2012
上記のライブ終了後のツイートにも書いたとおり、1曲目はチャーリー・ヘイデンの「サイレンス」。印象的な和音進行に聴き覚えがある、と思ったら、ディノ・サルーシとチャーリー・ヘイデンの共作 "Once upon a time, far away in the south" にも収められていた曲だった(チャーリーがチェット・ベイカーを迎えて録ったものがオリジナルか)。タイトル通り厳粛な静けさと美しさに満ちた演奏。以後、曲名はわからないながらセロニアス・モンク、チャーリー・パーカー、デューク・エリントンらジャズの巨匠たちの作品に加え、バッハの曲、スティーヴ・スワロウの「アイテム6」、ブラジルのエドゥ・ロボの作品なども取り上げられ、これらが非常に面白かった。メロディーと伴奏がいつの間にか主客逆転していたり、楽音以外の音の表現が多彩だったり…上述の通り緊張感とユーモアが交錯するライブであった。
同日の昼間には1回目の公開録音の音源も行われたそうで、CDには両方のテイクから良いものを選んで収録するとのこと。今から出来上がりが楽しみ!
参考:CDのリリース元、エアプレーン・レーベルのブログでの告知記事
■ [音楽][ライブ] 【2011年振り返り】ドス・オリエンタレス&レイ・タンボール (2011年9月1日 東京・青山Cay)
2011年9月1日は、ウルグアイのウーゴ・ファトルーソ (pf, perc) とヤヒロトモヒロ (perc) によるデュオ《ドス・オリエンタレス》が、ウルグアイのカンドンベ軍団《レイ・タンボール》をフィーチャーしてのライブ。
青山Cayの前に到着。ドス・オリエンタレス(ウーゴ・ファトルーソ&ヤヒロトモヒロ)フィーチャリング・レイ・タンボールのライブは19:30から!開演が待ち遠しい!!
— よしむらさん (@yoshish) 9月 1, 2011
第一部はドス・オリエンタレスのみ、第二部からレイ・タンボールも参加、という構成。
ドス・オリエンタレス&レイ・タンボール、リズムの洪水に飲み込まれました。第二部オープニングでタンボールのリズムに乗ってウーゴがカンドンベの歴史らしきことを語り、そこからギアチェンジするようにぐいっとテンポが上がったところてもう鳥肌!
— よしむらさん (@yoshish) 9月 1, 2011
カンドンベはウルグアイの音楽様式の一つで、3種の太鼓が作り出すリズムが基本となっている。詳しくはWikipediaを参照いただきたい。というか、下の映像でその魅力はよく分かるかと。たぶん第二部オープニングはこの曲だったんじゃないかと思う。本人たちは映像には出て来ないけど血が騒ぐぞ!
ウーゴの息子、フランシスコ・ファトルーソ作の「10 more miles」をドス・オリエンタレスの演奏で。
ヤヒロさんはいないけどウーゴとレイ・タンボールの映像。くーっ!
というわけで、こういう音楽について私はうまく語れないのだが、YouTubeの映像でもこんなに熱くなる音楽を生で観て、熱くならないはずがない!すさまじく素晴らしいライブだった。
ちなみにこちらはドス・オリエンタレスの2011年のアルバム。
オリエンタ(ドス・オリエンタレス/DOS ORIENTALES)
良いです!
■ [音楽][ライブ] 【2011年振り返り】TOTO (2011年9月27日 日本武道館) / Return To Forever (2011年9月29日 東京国際フォーラム・ホールA)
2011年9月末には懐かしくもビッグなグループ2つのコンサートに行ってきた。まずはTOTO。
今夜は武道館でTOTOコンサート!!
— よしむらさん (@yoshish) 9月 26, 2011

TOTO コンサート@武道館 posted by (C)よしむら
TOTO 武道館ライブ、素晴らしかった!オープニングは当然あの曲、想定通りの演出。にも関わらず鳥肌立って涙出そうに。ずっと手をたたいて歌える曲は一緒に歌って、あっという間の2時間でした。
— よしむらさん (@yoshish) 9月 27, 2011
今回はスティーヴ・ルカサー (g)、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ポーカロ (key)、ネイザン・イースト (b)、サイモン・フィリップス (ds)、ジョセフ・ウィリアムス (vo) というメンバーで、本来のベーシスト、マイク・ポーカロのALS闘病支援のためのツアー。凄腕ミュージシャン集団のライブはあまりに素晴らしく、感激の内容であった。上述のオープニング曲は "Child's Anthem"。しばらくライブ活動から遠ざかっていたスティーヴ・ポーカロが参加し、彼の作品 "Human Nature" (はい、マイケル・ジャクソンが歌ったあの曲ですよ) がカヴァーされたのも嬉しい展開。
そして…
TOTO武道館コンサートからの帰り道、あさって29日にリターン・トゥ・フォーエヴァーのコンサートがあることを知り、急遽チケピで当日引換券購入。電車の中からスマホで手続きしてコンビニで発券完了までその間数十分、便利な世の中になったもん…だけど金使いすぎだ!
— よしむらさん (@yoshish) 9月 27, 2011
そう、リターン・トゥ・フォーエヴァー!チック・コリア率いるフュージョン最強バンド!
これから東京国際フォーラムホールAでリターン・トゥ・フォーエヴァーのコンサート。当日券(引換券ありも)は長い列だー。
— よしむらさん (@yoshish) 9月 29, 2011
メンバーはチック・コリア (key)、スタンリー・クラーク (b)、レニー・ホワイト (ds) の第2期オリジナル・メンバーに、チック・コリア・エレクトリックバンドで一躍有名になったフランク・ギャンバレ (g)、そしてマハヴィシュヌ・オーケストラのメンバーだったジャン・リュック・ポンティ (vn)。チック自身、第2期の延長ではなく新しい展開と位置づけて、Return To Forever IV と名乗っている。このあたり、1983年や2008年の再結成とは一線を画すものがある。
はぁー、RTF良かった!超絶フレーズのユニゾン炸裂!たっぷり2時間やって8曲ということは1曲平均15分、ソロも長けりゃ構成も複雑。一昨日のTOTOみたいに涙が出そうということはなく、ひたすら楽しみました。
— よしむらさん (@yoshish) 9月 29, 2011
終演後貼り出されたセットリストは以下のとおり。
- Medieval Overture
- Señor Mouse
- Sorceress / Shadow of Lo
- Renaissance
- After The Cosmic Rain
- Romantic Warrior
- Spain
- (Encore) School Days
ジャン・リュック・ポンティの「ルネッサンス」が新たなレパートリー。最強の4人編成に今になってバイオリンを足すのもどうか、と思ったが、ジャン・リュック・ポンティの演奏は予想以上に素晴らしく、十分に意義のある内容だった。最後の「スペイン」「スクール・デイズ」は若干予定調和の感なきにしもあらず、ではあったが、そこはお祭りですからね。
なお、リターン・トゥ・フォーエヴァーって何?という方は以下の記事をご参照いただきたく。
今回のメンバーによる映像をいくつか。
■ [音楽][ライブ] 【2011年振り返り】ロベルト杉浦ライブ (2011年10月3日 19:30~ 東京・中目黒 楽屋)
タンゴ歌手ロベルト杉浦は、一時中南米に渡ってテレビにステージに大活躍していたのだが、紆余曲折あって(参考:ライブドアニュース「南米で最も有名な日本人 ロベルト・杉浦って、知ってます?」)現在は日本に戻っている。久々のタンゴライブをやるということで行ってみた。
本日10/3 19:30~ 中目黒・楽屋にてロベルト杉浦のライブ。ロベルトのタンゴを聴くのは久しぶりなので楽しみ! roberto-sugiura.com
— よしむらさん (@yoshish) 10月 3, 2011
中目黒・楽屋なう。南米の大スター、ロベルト杉浦を甘く見ていた。当日で余裕と思っていたらほぼ満席!
— よしむらさん (@yoshish) 10月 3, 2011
ロベルト杉浦!あんたはやっぱりすごい!あくまで濃厚、コテコテだけど味わい深い。ロベルトの歌うタンゴを聴ける幸せに浸りました。
— よしむらさん (@yoshish) 10月 3, 2011
しゃべりのテンションは異様に高く、受けようが滑ろうが構わずギャグを連発。でも、歌の前には即興で歌詞を訳して聴衆を歌の世界に引き込み、いざ歌い出すと見事な表現力と圧倒的な声量で聴衆を釘付けにする(しばしばノーマイクで歌い、店内の隅々まで声が響き渡るのだ)。爆笑しつつ感動してしまう、素晴らしいライブだった。
演奏は青木菜穂子(pf)、鈴木崇朗(bn)、東谷健司(cb)。下の徳永伸一さんのツイートにもあるように、洗練された演奏で彼の歌を支えていた。
御意 "@shin1toku: それを支えるクールで洗練された演奏(by青木菜穂子鈴木タカトキ東谷健司)とのギャップがまたいいんですよね。 RT @yoshish ロベルト杉浦!あんたはやっぱりすごい!あくまで濃厚、コテコテだけど味わい深い。ロベルトの歌うタンゴを聴ける幸せ…"
— よしむらさん (@yoshish) 10月 3, 2011
ロベルト杉浦、2012年も要チェックである。
■ [音楽][ライブ] 【2011年振り返り】パブロ・シーグレル再来日
2011年6月に感動的なコンサートを行ったパブロ・シーグレル、実は10月にも来日し、いくつかの小さなイベントに出演していた。
私が行ったのは、まずは10月12日のトークイベント。
目黒CAFE y LIBROS到着。ピアソラ五重奏団最後のピアニスト、パブロ・シーグレル氏のトークイベント「パブロ・シーグレル 自らを語る」間もなく始まる!インタビュアーはピアソラ研究家の斎藤充正氏。どんな話が聞けるか、楽しみ!
— よしむらさん (@yoshish) 10月 12, 2011
上述のように場所は東京・目黒のラテン文化サロン CAFE y LIBROSで、主催はスタジオ・ユキ。おなじみ斎藤充正さんがインタビュアーとなって、シーグレルの貴重な映像も交えながらさまざまなお話を聞く、というイベントであった。興味深いお話ばかりであっという間に時間が過ぎてしまったが、中でも印象に残っていたのが以下の2点。
パブロ・シーグレルのトークイベント、面白かった!印象に残ってるのは、「バホ・セロ」(零下)がアルゼンチンの2001年の経済破綻に際して書かれた曲で、悲惨な現状を見据えつつも、これ以上悪くはならない、という思いを込めたということ。今の日本の状況にも重なる?(これは私見)
— よしむらさん (@yoshish) 10月 12, 2011
そして、シーグレルは自身のクラシック、ジャズ、タンゴの要素をあわせ持つ複雑な音楽を後進に伝えたいと希望。将来は音楽学校を作ることを目指しつつ、日本でも当面ワークショップなどをやりたい、とのこと。
— よしむらさん (@yoshish) 10月 12, 2011
ワークショップ、音楽学校の構想は非常に楽しみである。
シーグレルのイベント、第2部の立食パーティはエンパナーダ、各種肉料理などボリューム満点で美味。アルゼンチンワインもたくさん。
— よしむらさん (@yoshish) 10月 12, 2011
食いしん坊の私としては第2部も存分に堪能した。
10月22日には東京・渋谷の公園通りクラシックスで6月のコンサートと同じメンバーによるライブがあった。
渋谷・公園通りクラシックスでのブエノスアイレス・コネクション feat. パブロ・シーグレル、素晴らしかった!6月よりさらにタイトでラウド(単に音量が大きいというより密度が増した感じ)になった気がする。いい夜でした。
— よしむらさん (@yoshish) 10月 22, 2011
帰り際にご本人にも感想を伝えたところ、「メンバーの結束はより強まっており、演奏もどんどん良くなっている」とのコメントを頂いた。今後も引き続き同じメンバーで活動をしたいと望んでいるそうなので、今年も楽しみである。
■ [音楽][イベント][CD] ノチェーロ・ソイ主催レコードコンサート
タンゴクラブ「ノチェーロ・ソイ」が主催するレコードコンサートが2012年1月8日(日)13:30~ 四谷の「シンルンボ」で行われ、私はコメンテーターとして参加した。テーマは「1970年代のタンゴを聴く」で、選んだ曲目は以下の通り。
- Yo te bendigo - Atilio Stampone 1975年録音、JAQUE MATE (MICROFON, SEL-595)に収録
- Sensiblero - Sexteto Tango 1972年発表、RECITAL DEL SEXTETO TANGO (RCA, CAS3337)に収録
- Taconeando - Sexteto Mayor 1975年発表、A LA ORDEN (EMI|, 6812)に収録
- Adiós Nonino - Leopoldo Federico 1977年録音、MIN-ON 7a SERIE (MUSIC HALL, 13151)に収録
- Ojos negros - Nestor Marconi 1976年発表、CUARTETO – QUINTETO – SEPIMINO (TONODISC, TON-1095)に収録
- Volver a Buenos Aires - Raúl Lavié 1978年発表、PORQUE AMO A BUENOS AIRES (PHILIPS, 6347348)に収録
- Malena - Osvaldo Berlingieri 1974年録音、IDENTIFICACION… ([CD] Music Hall USA, 10015-2 / 原盤 MUSIC HALL, 14107)に収録
- Berretin - Enrique Francini 1970年ごろ録音、ロコへのバラード~われらのタンゴ (RCA/RVC, RPL-2027 / 原盤 RCA, AVS-4659)に収録
幸い皆さんに喜んでいただけたようで、まずは一安心。
当日は、私のコーナーの前に藤木立夫さんによる「プロローグ 3曲選~魅せられ、そして癒されて~」、私のコーナーの後に庄子清右エ門さんによる「来日楽団とその歌手たちの映像記録から」、ロベルト杉浦さんによる「今、改めて思い起こして、私のタンゴ、、、」があった。それぞれ非常に興味深い内容で、中でもロベルト杉浦さんはCD選に加えて自らアンコールも含めて6曲を歌い、喝采を浴びた。
■ [音楽][CD] 【2011年振り返り】山木将平 / North Wind
札幌の弱冠22歳の凄腕ギタリスト、山木将平。2011年10月にちょっとしたイベントで彼のライブを聴く機会があったのだが、これには度肝を抜かれた。多くは語りません。ぜひ観て聴いて驚いていただきたい。
これらの曲を含むアルバム "North Wind" AmazonではMP3ダウンロードで取扱中(私はイベント会場でCDを購入)。
■ [ライブ][音楽] 【2011年振り返り】アドリアーナ・カルカニョット (2011年11月3日、東京・有楽町よみうりホール)
ブラジルの女性歌手、アドリアーナ・カルカニョットのコンサートは2011年11月2日、有楽町よみうりホールにて。
昨夜のアドリアーナ・カルカニョット、かっこよかったなあ。シンプルで上質なサンバにおもちゃ箱的実験性をプラス。それをクールに決めて解離しない。CDを聴くだけでは絶対に味わえない、なおかつ今後CDを聴くときには必ず甦るであろう彼女の魅力に触れられて、本当によかった。
— よしむらさん (@yoshish) 11月 3, 2011
アドリアーナのコンサート、当初は低音がぐわんぐわん回ってて、何だこの音は?と思ったけど、曲によって結構コントロールされてたみたいで、するとあのぐわんぐわんも計算づくなのかも。
— よしむらさん (@yoshish) 11月 3, 2011
実は彼女のことは名前を知っていただけで、その音楽はよく知らなかったのだが、月刊ラティーナの編集部の面々がブログ、Twitter、Facebookで大いに盛り上がっているのを見て、これは行くべきかと思った次第。で、実際に行って本当に良かった。当日は最新アルバム『サンバの微生物』からの楽曲を中心としたステージで、メンバーは
- アドリアーナ・カルカニョット (vo)
- ダヴィ・モライス (g)
- アルベルト・コンチネンチーノ (cb)
- ドメニコ・ランセロッチ (cb)
という陣容。極めてシンプルな編成ながら各人の技量の高さが上質なサンバのグルーヴを作り出し、それにアドリアーナの極上の歌声が乗る。で、実はそれにとどまらず、なぜかおもちゃのサイレンやハンドマイクやドライヤーが登場したり、彼女自身が妙な動きのダンスを始めたり、と不思議なノリでいたずらっぽいパフォーマンスが繰り広げられるのだ。一見突拍子も無いことばかりの連続ながら、不思議とそれが歌や演奏にマッチしていて、CDを聴いているだけでは絶対に味わえない体験となった。
音響も、最初は上述の通り低音が妙に共鳴して変な響きだったのだが、曲によってそれがタイトになったりまた最初に戻ったり、と、あえて積極的にコントロールしている感じに思えてきた。オーソドックスなようでいて全然一筋縄ではいかないステージだった。
以下はFacebookに書いたコメント。
1曲目終わったあと「再び東京のステージに立つことかできて本当にうれしいです。こう言うと皆さんは、どこでも同じことを言ってるんだろう、と思われるかも知れませんが、はい、実際その通りです。」と笑わせておいて「でも今夜は本当に本心です。」と心憎いあいさつ。
そうだ、忘れないように書いておこう。確かアンコール1曲目のあとだったと思うけど、感謝の言葉に続けて彼女は言いました。"No more nuclear power."
今回のコンサートのベースになった新作『サンバの微生物』。私も感染してしまいました!
こちらは今回の日本公演と同じメンバーによるポルトガルでのライブ映像で「タォン・シッキ」。
adriana calcanhotto_tão chic from horto filmes | clara cavour on Vimeo.
■ [近況][酒] あけましておめでとうございます
2012年が明けました。
今年は穏やかな元旦と思いきや、午後には結構大きな地震があったりして(1/1 14:28 東京23区でも震度3~4、震度そのもの以上に揺れの続く長さにびっくり)ちょっと目が覚めました。決して忘れてはいけないことがたくさんあるのを改めて自分に言い聞かせつつ、今年はなんとか良い年にしたいものだと思います。今年もよろしくお願いします。
さて、何となく恒例になってきた今年の酒。
右は青森の作田・特別純米。ぬる燗でも冷やでも行けるこくのあるタイプ。左は新潟の麒麟山・純辛(純米吟醸辛口)。こちらは冷やにぴったりのすっきり系、でも口当たりが何とも柔らかい。どちらも近所の酒屋さんの推薦品。
今年は事情により初詣は少し遅れるので、もう一つの恒例、おみくじの紹介はまた後日。
NORTH WIND(山木 将平)
サンバの微生物(アドリアーナ・カルカニョット)
_ よしむら [Facebookに書いたコメントを追記しました。]