最終更新97.12.6

オルタナティヴ・ピアソラ

1997年7月1日〜7日

7月には、ピアソラに捧げる一連のコンサート「オルタナティヴ・ピアソラ」が行 われました。各地で様々なメンバーによるコンサートがあったのですが、私は7月1日 のオープニングスペシャル、そして7月5日のモサリーニ&アントニオ・アグリ・タン ゴ五重奏団に行ってきました。


目次/全日程

7/1 [フェスティバル コンダロータ'97]
オープニングスペシャル
Bunkamura シアターコクーン
7/2 [フェスティバル コンダロータ'97]
福田進一、 松原勝也
Bunkamura シアターコクーン
7/2 モサリーニ&アントニオ・アグリ タンゴ五重奏団 大阪 ザ・フェニックスホール
7/3 [フェスティバル コンダロータ'97]
セルジオ&オダイル・アサド、フェルナンド・スアレス・パス(vn)
エリザベート・ホイナツカ、パル・アルネ・グローヴィゲン
Bunkamura シアターコクーン
7/3 モサリーニ・タンゴ・オーケストラwithアントニオ・アグリ かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール
7/3 エマニュエル・アックス&パブロ・シーグレル 富山円形劇場ヘリオス
7/4 [フェスティバル コンダロータ'97]
エマニュエル・アックス&パブロ・シーグレル
Bunkamura シアターコクーン
7/4 エリザベート・ホイナツカ、パル・アルネ・グローヴィゲン 神奈川県民小ホール
7/5 モサリーニ&アントニオ・アグリ タンゴ五重奏団(ゲスト:小林靖宏) 神奈川県立音楽堂
7/7 モサリーニ&アントニオ・アグリ タンゴ五重奏団 新潟フェイズ

オープニング・スペシャル

1997年7月1日 渋谷 Bunkamura シアターコクーン

曲目は以下の通りでした。

第1部

バンドー
モサリーニ・タンゴ・オーケストラ
(bn アミコ)
プレパレンセ
モサリーニ・タンゴ・オーケストラ
(bn モサリーニ・ジュニア)
ロ・ケ・ベンドラ
モサリーニ・タンゴ・オーケストラ
現実との3分間
モサリーニ・タンゴ・オーケストラ
ヴィラ・ルーロ
モサリーニ&サンチェス(デュオ)
都会の幻想
モサリーニ・タンゴ・オーケストラ&サンチェス
(pfなし、bn モサリーニ)
リエージュに捧ぐ
モサリーニ・タンゴ・オーケストラ&サンチェス
(pfなし、bn モサリーニ)

第2部

レビラード
パブロ・シーグレル(ソロ)
アディオス・ノニーノ
パブロ・シーグレル(ソロ)
アレ・エ・ルトゥールI
モサリーニ&アグリ(デュオ)
アレ・エ・ルトゥールII
モサリーニ&アグリ(デュオ)
カフェ・1930
アグリ&サンチェス(デュオ)
アディオス・ノニーノ
アグリ(ソロ)
革命家
モサリーニ&アグリ・キンテート
キンテートのためのコンチェルト
モサリーニ&アグリ・キンテート

アンコール

AA印の悲しみ
モサリーニ&アグリ・キンテート

メンバー

モサリーニ・タンゴ・オーケストラ
Juan Jose MOSALINI (bn), Osvaldo CALO (pf), Roberto TORMO (b), Nocolas DUPIN/Sebastien COURANJOU/Anne LEPAPE/Juliette WITTENDAL (vn), Sylvestre VERGER (va), Cacile GIRARD (vc), Serge AMICO/J. J. MOSALINI Junior (bn)
モサリーニ&アントニオ・アグリタンゴ五重奏
Juan Jose MOSALINI (bn), Antonio AGRI (vn),
Leonardo SANCHEZ (g), Osvaldo CALO (pf), Roberto TORMO (b)

というわけで、オープニングスペシャルらしく盛沢山でした。第1部の前半はピアソラが50年代に編成した弦楽オーケストラの編曲に忠実な演奏。「現実との3分間」でのモサリーニの熱演が印象的でした。また、オリジナルをはさんだ後の「リエージュに捧ぐ」は本来バンドネオンとギターのための協奏曲ですが、この編成でも十分曲の魅力を伝える素晴らしいものでした。
全般に弦のパートが非常に美しく、かなり充実した演奏でした。ピアソラ本人の演奏より良かったかも。

第2部はいきなりパブロ・シーグレル登場。「アディオス・ノニーノ」は、ピアソラの五重奏団でのピアノの導入部を、69年のダンテ・アミカレリによるものと80年代のシーグレル自身によるものの両方セットで演奏していました。
続いてアントニオ・アグリ。何度も彼の演奏を聴いている人に言わせるとこの日はイマイチだったそうなのですが、それでもやはり鳥肌ものでした。
キンテートの3曲は、ピアソラ五重奏団のオリジナルにかなり忠実な演奏でした。「革命家」は一般には70年のライブ盤でしかピアソラ自身の演奏を聴く事が出来ず、比較的珍しいレパートリーです。タンゴの革命家であったピアソラに捧げる意味で、あえて取り上げたのかもしれません。

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モサリーニ&アントニオ・アグリ・タンゴ五重奏団

1997年7月5日 横浜 神奈川県立音楽堂

曲目は以下の通りでした。

第1部

ミケランジェロ '70
アプレトナードス
ブエノスアイレスの冬
ブエノスアイレスの秋
ミロンガ・ロカ
タンガータ(フガータ〜ソレダー〜フィナル)
以上モサリーニ&アントニオ・アグリ・タンゴ五重奏団

第2部

ナイトクラブ1960
モサリーニ&小林靖宏(デュオ)
ビオレント
アグリ以外の4人&小林靖宏
タンゲスタ
モサリーニ&アントニオ・アグリ・タンゴ五重奏団&小林靖宏
ファンタンゴの死
キンテートのためのコンチェルト
心から
革命家
以上モサリーニ&アントニオ・アグリ・タンゴ五重奏団

アンコール

アディオス・ノニーノ
モサリーニ&アントニオ・アグリ・タンゴ五重奏団

メンバー

モサリーニ&アントニオ・アグリタンゴ五重奏
Juan Jose MOSALINI (bn), Antonio AGRI (vn),
Leonardo SANCHEZ (g), Osvaldo CALO (pf), Roberto TORMO (b)

第1部は何だか少し硬いように思いました。アグリはらしくないミスを2、3 発。「タンガータ」は本来の組曲形式で演奏されました。

第2部はCobaこと小林靖宏登場で幕を開けました 。まずモサリーニとのデュオ で「ナイトクラブ1960」(ギターとフルートのための「タンゴの歴史」より)だっ たのですが...ギターの分散和音をバンドネオンの左手でやるのは苦しかったような 気がします。 でも、「ビオレント」では盛り上がりを見せ、Cobaオリジナルの「タンゲス タ」はこの日最大の迫力。普通タンゴではまずお目にかかれないコントラバス のピチカートのソロ(ジャズでよくあるやつ)まで交えて大熱演でした。
その後の演奏は硬さもとれてしかもハイテンションで素晴らしいものでした。 ただ、プログラムによれば名曲「ゴビの肖像」をやるはずだったのに、残念な がらカットされてしまいました。

アンコールは「アディオス・ノニーノ」。ここでのアグリのソロはまさに 鬼気迫るような演奏でした。終演後涙ぐんで席を立てなかった人もいたぐらい です(私も不覚にもちょっと涙が...)。

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